気温の高い日が続くと、
冷たい麺類や飲み物で
食事を簡単に済ませる日が増えがちです。
食欲が落ちて朝食を抜いたり、
おかずの品数が減ったりすると、
毎日を動くために
必要な栄養も不足しやすくなります。
そんな夏の節目として
親しまれているのが、
土用の丑の日です。
鰻を食べる習慣には、
季節の行事を楽しむだけでなく、
暑い時期に滋養のある食事を
取り入れようとした先人の知恵が息づいています。
今年の土用の丑の日は、
食事の内容を見直し、
家族で鰻を囲む日にしてみませんか。
夏に鰻を食べる千年の文化
土用の丑の日に鰻を食べる習慣は、
江戸時代に広まったといわれていますが、
日本人と鰻の関わりは、
それよりもはるかに古いものです。
約1300年前に編まれた『万葉集』には、
歌人の大伴家持が、
夏痩せした人に
鰻を食べるよう勧めた歌が収められています。
当時から、鰻は暑い季節を
元気に過ごすための食べ物として
認識されていたことが分かります。
📜 万葉集に残る夏痩せの歌
大伴家持の歌は、
現代の言葉にすると
「夏痩せに良いという鰻を捕って食べなさい」
といった内容です。
冷蔵庫も栄養補助食品もなかった時代、
人々は季節に合わせて食材を選び、
体を整えていました。
土用の丑の日に鰻を味わうことは、
千年以上前から続く夏の食文化を、
今の暮らしの中で受け継ぐことでもあります。
滋養を支える鰻の栄養
昔の人々は成分表を見て
鰻を選んだわけではありません。
それでも、食べた後の満足感や力が湧く感覚から、
滋養をつけたい時の食事として
受け継いできました。
現在では、鰻にたんぱく質をはじめ、
ビタミンA、ビタミンB1・B2、
ビタミンD、ビタミンEなどが
含まれていることが分かっています。
蒲焼には、可食部100グラム当たり
23グラムのたんぱく質が含まれているのです。
✅ 体をつくる材料となるたんぱく質
✅ 食事から取り入れたいビタミンB群
✅ ビタミンA・D・Eなど複数の栄養素
鰻だけで夏の体調が決まるわけではありませんが、
食事が簡単になりやすい時期に、
主食と一緒にしっかり食べるきっかけになります。
蒲焼と白焼の楽しみ方
鰻の魅力は、調理方法によって
異なる味わいを楽しめることです。
ご飯と一緒にしっかり食べたい日は蒲焼、
鰻そのものの風味を味わいたい日は
白焼というように、
食べる場面に合わせて選べます。
蒲焼は、香ばしく焼いた鰻にタレが絡み、
ご飯との相性が良い食べ方です。
鰻重や鰻丼にすれば、
主食とおかずを一緒に食べやすく、
食欲が落ちやすい夏の食事にも
取り入れやすくなります。
コジマヤ本店では、次の点を大切にしています。
✅ その時期に最もおいしいうなぎを
厳選して仕入れる
✅ 店主自ら養殖環境や品質を確認した
うなぎを使用する
✅ 創業以来受け継がれたタレで焼き上げる
✅ 米や調味料にもこだわり、一膳を仕上げる
白焼はタレを付けずに仕上げるため、
鰻の脂や身の風味を直接感じやすい食べ方です。
わさびや醤油を添え、
蒲焼とは違う味わいを比べるのも、
鰻料理ならではの楽しみ方です。
土用の丑の日を一膳から
土用の丑の日は、
家族で季節の食事を楽しむ日としても、
自分へのご褒美を選ぶ日としても過ごせます。
店内でゆっくり鰻重を味わうほか、
持ち帰りを利用して自宅の食卓に並べるなど、
暮らしに合った楽しみ方ができます。
浜松市浜名区のコジマヤ本店では、
生きた鰻を店内で捌き、状態を見極めながら調理。
蒲焼には、昔から受け継いできたタレを使用し、
鰻とご飯が一体となる一膳に仕上げています。
店内でのお食事に加え、
持ち帰りや地方発送もご利用いただけます。
今年の土用の丑の日は、
長く受け継がれてきた夏の食文化を、
ご家族や大切な方と味わってみてください。

